米国の心理学者であるJoy Paul Guilfordは、発散的思考と収束的思考という概念を提唱しました。前者は与えられた条件から多種多様な発想を生み出すときの思考で、後者は論理的に唯一の適切な回答や解決に収斂して求めるときの思考です。この2つの思考は、問題解決のプロセスにとても重要な役割を果たしています。2004年に英国Design Councilが提唱したDouble Diamondは問題解決プロセスのフレームワークで、発散的・収束的思考の組み合わせをひし形(ダイアモンド)で表しています。レジリエント社会をつくるための事業立案プロセスを発散的・収束的思考を示すDouble Diamondになぞらえると、下図のように表すことができます。