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2024

授業の詳細は下記ページから御覧ください。
https://resilience-edu.jp/2024/

概要

世界的な災害データベースの 1 つである The Center for Research on the Epidemiology of Disasters(CRED)の The Emergency Events Database によると、2000 年から 2024 年までの 24 年間で、世界中で 16,134 件もの災害が報告されています。これらの災害により 160 万人以上が命を失い、46 億人以上が被災しました。災害の影響は、その災害の種類や場所、さらには政治、経済、技術、文化など、コミュニティの背景要因によって異なります。多くの災害が深刻化し、それらが複雑に相互作用する中で、リスク軽減や意思決定のための戦略を統合的かつ多角的に検討する必要性が高まっています。
日本はその立地条件から、これまでに数多くの甚大な地震、津波、台風、豪雨を経験してきました。特に、1995 年に発生した阪神・淡路大震災は、当時、第二次世界大戦後に発生した最大規模の地震災害として、世界中に衝撃を与えました。その後も、1996 年から現在に至るまでに人的被害を伴う地震は 180 件(2024 年11 月現在)に上り、2004 年の新潟県中越地震、2011 年の東北地方太平洋沖地震、 2016 年の熊本地震、2018 年の北海道胆振東部地震など、数多くの地震災害が発生しています。また、2024 年 1 月 1 日に令和6年能登半島地震が発生し、現在も復興が進行中です。
地震以外にも、2018 年の西日本豪雨や 2019 年の令和元年東日本台風では、河川氾濫や土砂崩れなどにより多くの人が犠牲になりました。さらに、2024 年 9 月 21日には地震の爪痕が残る能登地域を大雨が襲いました。また、2019 年に始まった新型コロナウィルス感染症の世界的流行は、多数の死者を出すとともに、世界中の生活様式を大きく変えました。 こうした災害発生から時月が経つ中で、日本各地では復興の異なるプロセスやフェーズを観察することができます。神戸は、阪神・淡路大震災からの復興が終了しており、その復興プロセスから「Build Back Better(より良い復興)」について長期的な検証ができます。また、東日本大震災により甚大な被害を受けた東北地方では、これまでの復興プロセスを振り返り、現在もこれからのまちづくりの方針が模索されています。
「レジリエント社会の構築を牽引する起業家精神育成プログラム」では、過去の災害とそれに続く復興プロセスを学び、レジリエント社会の実現に向けたビジネスアイデアを創出するプロセスを体験します。これを通じて、創造的価値を生み出し、持続可能な事業を実現できる人材の育成を目指しています。
本プログラムは、JST START 大学・エコシステム推進型 スタートアップ・エコシステム形成支援事業の一環で実施しました。また、神戸大学未来世紀都市学研究アライアンスから支援を受けました。

スケジュール
スケジュールの表
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