授業の詳細は下記ページから御覧ください。
https://resilience-edu.jp/2023/
日本は、その立地条件から、多くの甚大な地震、津波、台風、豪雨を経験してきました。特に、1995 年に発生した阪神・淡路大震災は、当時、第二次世界大戦後に発生した地震災害としては最大規模で、世界中に衝撃を与えました。その後、1996年からこれまでに日本で発生した人的被害を伴う地震は178に上り(2024年1月9日現在)、なかでも2004年の新潟県中越沖地震、2011 年の東北地方太平洋沖地震、2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震による被害は甚大なものでした。そして、2024年元旦に能登半島地震が発生しました。また、地震だけでなく、2018 年の西日本豪雨や2019 年の令和元年東日本台風では、河川の氾濫や土砂崩れなどによって多くの人が犠牲になりました。さらに、2019年に発生した新型コロナウィルス感染症の世界的流行は、たくさんの死者を出しただけでなく、世界中の人たちの生活様式を大きく変えることになりました。
今、それぞれの災害発生から時が経ち、日本では同時に進むさまざまな復興プロセスやフェーズを観察することができます。神戸は、阪神・淡路大震災からの復興プロセスがすでに終了しており、その復興プロセスから「Build Back Better(より良い復興)」について長期的な検証ができます。また、東日本大震災により甚大な被害を受け、現在も復興に取り組む地域がある東北地方では、これまでの復興プロセスを振り返りながら、今後の復興方針を検討しています。本プログラムでは、過去の災害と復興プロセスについて学び、レジリエント社会の実現に向けたビジネスプランを立案するプロセスを通じて、創造的価値を生み出す事業を創出・持続できる人材の育成を目指します。
本プログラムは、JST START大学・エコシステム推進型 スタートアップ・エコシステム形成支援事業の一環で実施しました。また、神戸大学高等教育院未来世紀都市学研究アライアンスから支援をいただきました。